道徳的人間と非道徳的人間

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    道徳的人間と非道徳的社会

    By.Rニーバー
    2013-01-07
    『道徳的人間と非道徳的人間』は1932年代に出版された本である。本書に掲載されてある資料は時代遅れになっているが、いまだに多くの人に読まれている。それは、本書で扱っている話題はいまを生きている我々にも重要な課題として残っているためだと思う。ニーバーは本書で“個人の道徳的行為が社会的正義と一致するか”という疑問から、宗教的自由主義運動と聖俗的自由主義運動の両者は個人的道徳性と集団的道徳性の基本的な差を知らないと見なしている。彼は個人の道徳的·社会的行為は社会集団のとは区別されることと、その区別は個人的倫理では把握しにくい政治領域を正当化させてくれると主張している。題名もそれに対する意図的な区別だと思う上、本書で扱っている問題に対する方向を示してくれると思う。

    まず、ニーバーはなぜ個人と社会集団の道徳的·社会的行為を区別するべきだと言ったのか?

    個人としては、ある行為に対して自分の利益ではなく他人の利益を考慮したり、ある程度他人を思いやる心を持っている存在であって更に教育を経て意識を高めることができる。だが、社会を形成...

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