(1)本時の目標
この単元ではケマル=アタテュルクの政策を取り上げ、トルコ共和国の近代化と民族問題について考察することで、トルコ共和国が多民族国家であるという困難を克服して近代化をすすめようとしたことの認識を獲得するねらいがある。よって、教育目標を以下のように設定する。
ケマル=アタテュルクの政策は脱イスラム化、西欧化を志向しただけでなく、もともと多様な文化、民族、人種で構成されていたトルコを、トルコ民族による単一な民族国家へと強引に移行させて近代化をすすめる意図があったが、その政策は未だ結実していない、ということを説明できる。
導入
トルコ共和国(以下、トルコ)は成立してから何年がたつか。
◎ケマル=アタテュルクの政策はトルコをどう変えようとし、その政策は結実したか。
展開αケマル=アタテュルクが行った政策にはどのようなものがあるか。
イスラーム世界の政治は何を基礎としているか。
イスラーム世界の暦は何を用いているか。
イスラーム世界の女性は社会的にどのような扱いを受けていたか。
オスマン帝国の公用語であるオスマン語を表記している文字は何文字か。
ケマル=アタテュルクの政策は何を志向していたか。
展開βトルコを構成しているのはどのような文化・民族・人種か。
政府は国内の少数民族にどのような態度をとっているか。
これらの民族・私たちのアイデンティティの基盤は何か。
政府はローマ字・トルコ語以外の文字・言語にどのような態度をとっているか。
ローマ字の採用が西欧化の志向以上にどのような意味を持ちうるか。
展開γ(資料を提示して)このような抗争があるが、国民国家として成熟しているか。
トルコは西欧・非西欧のどちらに属すと思うか。
トルコはEUへ加盟しているか。
ケマルの政策の結果、西欧化することができたか。
段階 発問 教授学習活動 資料 習得される知識 導入
トルコ共和国(以下、トルコ)は成立してから何年がたつか。
◎ケマル=アタテュルクの政策はトルコをどう変えようとし、その政策は結実したか。 T:発問する
T:資料提示
P:資料をみて答える
T:発問する
P:答えられず
T:課題提示 ③ トルコ共和国は成立後まだ百年も経っていない国である。 展開α ケマル=アタテュルクが行った政策にはどのようなものがあるか。
イスラーム世界の政治は何を基礎としているか。
イスラーム世界の暦は何を用いているか。
イスラーム世界の女性は社会的にどのような扱いを受けていたか。
オスマン帝国の公用語であるオスマン語を表記している文字は何文字か。
ケマル=アタテュルクの政策は何を志向していたか。 T:発問する
T:資料提示
P:資料をみて答える
T:発問する
P:応答
T:発問する
P:応答
T:発問する
T:資料提示
P:資料をみて答える
T:発問する
T:板書する
P:黒板をみて答える
T:発問する
P:応答
③
なし
なし
⑤
板書
なし ケマル=アタテュルクの政策では政教分離・太陽暦の採用・女性参政権を...