S8102教育心理学の最終試験の過去問6問を基に作成いたしました。各問1000文字程度となっておりますので、分量的には問題ないと思います。参考にしていただければと思います。
1、青年期の不適応行動の主なものについてわかりやすく解説しなさい。
社会の秩序や規範に対して、自己のパーソナリティやその他の個体的条件を適合的に調
和・調整させていくことが何らかの理由でできなくなった時に不適応の状態が生じる。不
適応状態の具体的な分類としては、次の5種類が挙げられる。1、
「精神障害」によるもの。
2、
「精神的欠陥」によるもの。3、
「反社会的行動」によるもの。4、
「問題行動」による
もの。5「状況」によるものがある。これらのうちの主な3つについて説明する。
(1)非行
非行は、広義にはその社会で非道徳的・反社会的とみなされる行為全てを指すが、一般
には成人が法に反する行為をした場合に犯罪という用語を使い、未成年が同様の行為をし
た場合に「非行」という用語を使う。非行の実態として、非行の発生率は戦後波を描きな
がら次第に増加しており、近年の傾向としては、凶悪犯が漸減しているのに対し、窃盗犯
が増加している。また、
「非行」の低年齢化、女子の「非行」の増加が明確に認められ、補
導された「不良行為少年」数は増加傾向を示し、1988 年では約 130 万人を数えている。...