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「福祉と教育」を学ぶことの意義について述べよ。
序)
「福祉」とは、「幸せ」や「豊かさ」を意味する言葉であり、社会の全ての人が幸福で安定した生活を営むことが目的として考えられている。「教育」とは、文字の通り「教える」「育てる」という意味があり、その目的は「教育基本法」にて「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた、心身共に健康な国民の育成を期して行なわなければならない。」と示されている。
現在の日本では、高齢化社会や少子化など、社会福祉においての問題は複雑化、多様化してきている。これからの時代に求められることは、これらの様々なニーズに応えられる、問題発見能力や、解決をするための思考力・分析力を備えている人材である。福祉と教育での共通点は、相手を思いやる気持ちを持って接することやコミュニケーション能力がもっとも必要ということであり、どちらの現場でも、突然起こる問題を冷静かつ客観的に捉え、解決していくことが望まれる。
しかし、支援者、教育者だけの、意思疎通のない一方通行型の介護や教育が行われているのも現状もあり、要介護者や生徒...