「精神科リハビリテーションの構成についてのべよ。」
1.序論
精神科リハビリテーションの構成要素としての、①人(精神障害患者及び支援者)、②方法・技術、③展開の場(施設、地域)である。
精神科リハビリテーションとは長期にわたり精神障害を抱える人が、専門家による最小限の介入で、その機能を回復するのを助け、自分で選んだ環境で落着き、自分の生活に満足出来るようにすることである。ここでの対象と役割規定は、横能を回復するという意味を広くとらえるとともに、精神科リハビリテーションが長期、機能回復、自己決定、QOL等の多くの理念を含んだものとして定義されるべきものであることを示している。
2.本論
(1)人(精神障害患者及び支援者)
平成14年の患者調査によると、約258万人が精神疾患により入院又は外来治療を受け、このうち入院患者数は約33万人とされた。疾患別の内訳では、入院患者のおよそ6割が統合失調症であるのに対し、外来患者では統合失調症、感情障害、神経症性障害がそれぞれ2割強とされ、更には、入院患者約33万人の内およそ7万人が、「受け入れ条件が整えば退院可能」とされた。
支援者としては、資格専門...