幼児教育過程論 2分冊 評価:A

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    資料紹介

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    幼稚園教育を考えるにあたって、その目的とは、「幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。」(学校教育法第77条)と定められている。この目的を達成するために、学校教育法第78条では「幼稚園教育の目標」が定められている。各幼稚園では、ここで定められた法律以外にも、独自の教育目標が掲げられ、この目標は園児の成長を見守り育てるための具体的なねらいと、そのねらいを達成するための内容づくりをする際に、目指すべき像として必要不可欠なものである。また、教育目標を掲げることによって、そこに集う職員一同に、園の向かっていく方向性を理解させ、共通理解を図ることができる。さらには、幼稚園選びをする幼児の保護者にとっても、園の教育目標を知ることは幼稚園選択の材料になり、教育目標を掲げる意義は極めて大きいといえる。そして、この園目標を支えるものが、保育の土台となり真髄である「教育課程」と、それに具体的な計画を加え肉付けしていく「指導計画」である。以下、「教育課程」と「指導計画」の具体的な役割を見ていきたい。

    前述した園の教育目標と同様、教育課程を編成することは、保育者...

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