行 動 予 定 表(外来)
診察の介助を通し外来での看護師の役割や援助の方法を知ることができる 時間 行 動 計 画 裏 付 け オリエンテーション
健康診査介助、見学
保健指導見学 産婦人科外来の特徴、特色を知りどのような設備や器具があるのかを把握し実習へ生かしていく。またどのような対象でどのような保健指導があるのかを学ぶ。
婦人科は診察時に特に羞恥心を伴う。そのため診察時には少しでも緊張感や精神的苦痛を緩和できるようにするため、看護師はどのような言葉かけや援助を必要とし対応しているのかを学ぶ。さらに医師の診察がスムーズに行えるよう器材を適切に渡しその技術を学ぶ。また、プライバシーの保護に努め、どのような方法で行っているのかを学んでいく。
検査、処置によっては疼痛を生じる場合もあるためその検査、処置が安全に行えるようまた、苦痛や緊張感が緩和できるよう援助、言葉かけが必要となる。また、対象者に合わせた検査、処置の違い、器材の種類を学んでいく。また検査後は感染予防として消毒などを行い次の受診者へ不快感を与えないようにする必要がある。
妊娠期間や胎児の状態など、様々な違いのある対象者に対して、助産師の方がどのような保健指導を行っているのかその内容を知る。また、どのような方法で行っているのかを学び集団、個別指導の違いについて学んでいく。その対象者の反応について観察をする。 行 動 予 定 表(新生児室)
沐浴を行うことで新生児の全身状態を観察、把握することができる。 時間 行 動 計 画 裏 付 け オリエンテーション
検温
沐浴
体重測定
生理的変化を示すバイタルサインを観察し異常の早期発見に努める。呼吸、循環が良好に保て内部環境を一定に維持できているかを知る材料とする。新生児は環境や啼泣によりバイタルサインが変動しやすいため5分以上の安静後体温、心拍、呼吸の順で測定する。体温調節機能が整っていないため低体温に注意し保温に努めながら観察する。また冷感、チアノーゼの出現にも注意する。呼吸は肺胞が十分に拡張するまでの間は胸腹式であり胸郭の動きや回数を観察する。心拍は主に回数から異常発見に努める。
沐浴は身体の清潔にし、血液循環を促進し成長を助長する。
皮膚や全身の状態を観察する機会でもある。胎脂は皮膚の保護作用があるため無理にとる必要はない。足先から沐浴させ
、児頭をしっかりと支え38~40℃の湯で5~10分程度で手際よく行い疲労感を与えないよう配慮する。沐浴後は水分の付着、気化により身体の冷却となるため保温に十分注意する。
生後1~2日目に不感蒸泄、排泄など水分排泄量が水分、栄養摂取量を上回るため出生体重5~10%の体重減少がみられるため生理的体重減少、異常の確認ができる。生後7~10日で出生時に戻る。
行 動 予 定 表
時間 行 動 計 画 裏 付 け 臍処置
授乳
環境整備
検温
オムツ交換
授乳 臍部からの出血および感染を予防する。また乾燥させて臍帯
の脱落を早める効果もある。臍帯が脱落し臍輸部が完全に乾燥するまで行う。肝臓の圧迫や排尿による汚染を防止するため児に向かって右上方に固定する。
授乳は児にとって栄養補給の場となるため哺乳ができているか程度を観察する。哺乳障害は神経症状の判断材料ともなる。授乳後は排気を行う。児の胃は球状であり30~40mlの内容であり吐乳しやすいためにおこない右側臥位にして寝かせる。
室内を保清し感染予防に努める。ベッド周囲の環境を整え転落や、落下物による事故を事前に防ぐ。就寝環境は布団などで窒息の原因ともなるため顔周辺に掛かっていないか確認する。児は室温で体温など影響をうけやすく24℃ に設定する。
AM測定時との変化に注意し異常を早期に発見する。
新生児は24時間以内に胎便がみられる。胎便の量や性状を観察するとともにオムツかぶれや皮膚の異常についても確認する。出生当日~1日目は暗黒緑色便で粘調である。
AMと同様に授乳し量や哺乳状態を観察、把握する。
行 動 予 定 表(分娩室)
分娩の進行に伴う産婦の変化を観察することができる
言葉掛けをすることで分娩に対する不安を軽減することができる 時間 行 動 計 画 裏 付 け 分娩第1期
(周期が10分以内もしくわ1時間に6回の陣痛)
初産10~12時間
経産4~5時間
分娩第2期
初産2~3時間
経産1~1、5時間 分娩開始から子宮口全開大するまでの期間であり、分娩中最も時間が長い時期である。そのため産婦が不安や恐怖を感じたりあせって無意味な腹圧を加え、かえって分娩の進行を妨げることがあるのでできりだけ精神を安定させたり家族に協力してもらいそばについてもらったりする。体位は一定にこだわらないが完全に水平にならないようクッションなど寄りかかる側臥位にした方が良い。仰臥位では低血圧症候群を招く恐れがある。分娩第1期の終わりごろ(子宮口7~8cm開大)には怒積させず力をぬくあえぎ呼吸にする。脱水を予防するため水は十分に摂取させる。また2~3時間毎に排尿を促す。一般状態の観察(4時間毎)し陣痛以外の疼痛の有無、顔色、出血などをみる。
子宮口全開大から胎児娩出までの期間である。母子共に危険がおこりやすいためできるだけ時間を短縮するようにし経過を十分観察し異常の早期発見に努める。陣痛は著しく強くなるため不安恐怖が増すと考えられるため付き添い訴えを傾聴する。発露するまでは陣痛発作時とともに腹圧を加えさせるが発露以降は怒責を中止させ短速呼吸で娩出する(会陰裂傷予防)食事は摂取せず喉を潤す程度とする。胎児心音を聴取し児の状態を把握する。児娩出後は子宮収縮状態を観察
し異常の有無を確認する。胎児の娩出が終了したら大きく深
行 動 予 定 表
時間 行 動 計 画 裏 付 け
分娩第3期
初産15~30分
経産10~20分
分娩第4期
呼吸を2~3回させ落ち着かせる。
胎児が娩出してから後産が完全に娩出するまでの期間。清明に最も危険な弛緩出血や頚管裂傷により大出血が突発する時期であるため常に最新の注意をはらって経過を観察する。
そのため出血量、バイタルサインなどの観察も必要となる。
胎盤娩出後は子宮底の位置、子宮収縮について観察し異常がないかを知る。娩出した胎盤、卵膜を観察し完全に完全に娩出したか確認し異常の早期発見に努める。分娩による発汗の増強により口渇が出現しやすいため、水分補給を促し体力消耗を防ぐ。また、発汗が増加したことによる体温の低下もきたすことがあるため保温に注意する。
この時期は大出血や一般状態に変化が起こりやすいため分娩室での注意観察、看護が必要となる。子宮底の長さを測定し子宮収縮状態、出血の程度を調べる。発汗などにより不快、
汚染が出現していると考えられ、更衣、保温をし、安静に休んでいただく。1~2時間経過し一般状態に変化がなければ
病室に帰室し夫や家族との面会も可能である。
行 動 予 定 表(褥婦)
情報収集をすることで患者の全体像を把握し、看護の方向性を検討できる。 時間 行 動 計 画 裏 付 け 環境整備
患者選定
情報収集
検温
褥婦は後陣痛や創部痛、倦怠感などにより満足に環境整備することができない。患者の希望を優先し物品を配置し安全、安楽に過ごせるよう配慮する。
正常分娩の初産婦を受け持つことで初めての出産についての不安など心理的変化や身体的変化として子宮復古状態や乳房の変化を学んでいきたい。
対象者の現在までの経過、状態についてカルテ、カーデックスより情報を収集する。また、今後問題となることや現在起こっている問題を抽出し援助の方向性を見出していく。
褥婦は発熱に敏感で軽微な障害や精神感動によっても発熱することがある。37・2℃以上に上昇すれば軽度の感染を示すため体温の観察を行う(発熱原因:乳腺炎、子宮内膜炎、泌尿器感染など)。また、分娩直後の脈拍は不安定で頻数になりやすいが90/分をこえることはない。頻脈の場合出血も考えられる。まれに正常な褥婦で産褥2~3日間または4~5日間にわたって産褥遅脈、徐脈といって40~50/分となることがあるため脈拍を測定することで異常の早期発見に努める。後陣痛、創部痛の有無の確認も訴えを聴取する。後陣痛がとくに激しい場合は卵膜・胎
行 動 予 定 表
時間 行 動 計 画 裏 付 け
子宮底測定
悪露交換観察
乳房観察
調乳指導見学
沐浴指導
盤の断片や凝血などが子宮腔内に残っている可能性があるため後陣痛の有無・程度を観察していく。産褥子宮は移動性に富み、褥婦の臥位、膀胱・直腸の充満などによって変位しやすい。子宮収縮の状態を観察することで経過の良否を判断していく。悪露は血液やリンパ液、脱落組織などによって形成される。悪露は産褥日数により変化が著しく、悪露の状態を観察することで、経過の良否を判断していく。乳房の状態は授乳や今後の育児、褥婦の生活スタイルにも大きく影響する。乳汁分泌量や乳管開通の程度、乳頭の状態、緊満痛の有無を観察し、問題抽出のための情報とする。
退院後、乳汁分泌不足や家事、仕事の継続などにより調乳が必要となる場合が多く、退院指導の一環として調乳指導を行う。調乳指導に対する褥婦の姿勢、看護師の関わり方を学ぶ。
沐浴は児の清潔や観察、成長にも必須の項目であり、沐浴指導をすることで児の清潔や観察、安全を理解できるだけでなく、褥婦の身体疲労軽減にもつながる。沐浴指導のなかで褥婦と看護師の関わりを学んでいく。 参照:症状別アセスメント・看護計画ガイド 看護学生必修シリ-...