0015歴史学 分冊1 安部清明・一遍ー日本・中世史

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    資料紹介

    日本大学 通信教育部 「0015歴史学 分冊1 安部清明・一遍ー日本・中世史」の合格レポートです。「大変よくまとめられている」と評価をいただきました。参考文献を複数明記してありますので、参考になるかと思います。

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     安部清明・一遍ー日本・中世史
     安部清明は九二一(延喜二十一年)に現在の大阪市阿倍野区に生まれた。平安時代を代表する陰陽師である。陰陽師とは、医師、武士などの職能として針、剣戟などがあるように卜占も一つの特別な職業であった。現在で
    いう職人のようなものである。養老職員令が定められた八世紀前葉以来、中務省の官下に陰陽寮という官司が設けられ、そこに陰陽師という官職が置かれており国家の卜占を職掌とする律令官僚の名称であった。しかし平安時代中期までには職人を意味するものへ変化した。また、九世紀から十世紀には天皇を神聖な存在とする観念が成立した。王化の及ぶ範囲を「浄」、王化の及ばない化外を「穢」とし、領域を区切るということが中世社会の大きな特徴の一つでもあった。迷信の時代でもあった平安時代には、占いに頼って生活を送る自主性のない皇族・貴族たちがいたこともあり、陰陽師はこの時代、圧倒的に支持されるようになった。しかし、穢を境界の外へ排除するにはマジカルな儀式では足りず、「王殺し」が行われた。これは衰退した王を擬制的に殺すことで怨霊の跳梁などにより充満した穢を浄化するといったものであり、その為に花...

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