比較と識別番号
距離の効果は2つの数の差が大きければ大きいほど、その二つを比較するのに必要な時間が短くてすむということである。また、大きさの効果は、数の差が同じとき、大きい数の比較よりも小さい数の比較のほうがより簡単であるということである。これら二つの効果は数の比較がウェーバー・フェヒナーの法則に従うことを示している。
人々は10以下の数を5以下と5以上に分ける。このように、価格を比較する作業において、人々はまずは機械的に2つの価格を別々に符号化し、その価格を“小さい”か“大きい”に分類するのである。
どちらの数が大きいかを判断するとき、両方の数が小さいときよりも、大きいときのほうが、より分かりやすい。また、その逆もそうである。この効果は様々な意味比較の作業において確認されるため、意味の調和効果と呼ばれている。サイズの調和効果は、人々がどちらの数が大きいかを判断するときに起こり、大きい数字が大きな文字で書かれていとよりわかりやすい。
上述の効果は人々が二つの数を比較し、選択するときに起こる。価格設定において、そういった効果は個人の参考価格と観察された価格との間でも起こり、二つの価格は...