中学校あるいは高等学校のいずれかの教育課程について、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください。
日本の教育は現在、学力低下が深刻化してきている。
平成19年度より、小学校6年生及び中学校3年生の全員を対象とした全国学力・学習状況調査が文部科学省より毎年実施されている。文部科学省は、「子ども達の学力や学習状況などを全国的に把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。また、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。」ということを調査の目的としている。
最初の学習指導要領は昭和22年3月に制定された。正式名は「学習指導要領 一般編(試案)」となっていた。これは、教師自身が自分で研究していく手引きとして書かれたものである。
ここから、中学校の教育課程について述べていきたい。
「学習指導要領 一般編(試案)」は、アメリカのヴァージニア州とカリフォルニア州のコース・オブ・スタディを参照して作られた。教科課程は必修科目(国語・習字・社会・国史・数学・理科・音楽・図...