リバタリアニズムについて

閲覧数2,190
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 15ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    2012年度課題レポート・法哲学のものです。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「公正としての正義」「リバタリアニズム」「共同体主義」のなかからひとつを選び、それについて論じなさい。

    題:リバタリアニズムについて

              序

     自由権は法の下で様々な制約を受けるが、そのように多様な制約が設けられれば独立対等な自由人として共同の営みに参加することを可能にするという自由権の主旨が埋没しないか問題となる。この点自由権の重要性を強調し、法秩序の再構築を図ろうとするリバタリアニズムが主張されるが、右主張に問題はないか。

     そこで本稿は、まずリバタリアニズムの考え方を整理し、次にその問題点を論じる。

    本論

     リバタリアニズムとは、「さまざまな規制によって狭められた個々人の自由領域を拡大し、基本的な自由権にもとづいて法秩序の再構築をはかろうとする考え方(1)」である。右見解の基本的な点は以下の3点に纏められるという(2)。

     第一に、個人的自由である。即ち、権力的強制、管理、又は介入等に反発し、個人としての行動の自由、決定の自由、選択の自由、及び幸福の自由を重要視する(3)。

    そうすると、国家による法的パターナリズムは否定することになる。例えば昨今話...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。