<経験的サポート>
法則による理論の発展について考える一つの方法は、経験的サポートの程度という観点から考える方法である。経験的サポートを全く受けていない言明が仮説であり、いくらかのサポートを受けている言明が経験的一般化であり、絶対的なサポートを受けている言明が法則となるのである。以下ではこのような形で体系化されている事例を扱う。
<事例:経験的サポート>
■小集団における影響力の行使
ホプキンスは、小集団における地位や重要性、他者への洞察力、集団との親和性、他者への影響力がどのような関係にあるのかについて研究を行った。ホプキンスは各概念間の関係性が経験的サポートをどれだけ得られているかに応じて三段階に分類した。
<法則の貢献点:分類、説明と予測>
以上みてきた事例から法則がどのように科学的知識に貢献できるが考えることができる。つまり、法則は現象の分類や、説明と予測、コントロールの可能性において貢献することができるのである。
■分類
法則によって分類を行うことができる。寡頭制やオペラント行動、小集団における影響力行使がもつ各概念を用いることによって、政治体制や行動の継続...