○終末期ケアのあり方について、あなたの考えを具体的に述べてください。
終末期とは一般には「医学的に治療が不可能な状態と診断され、余命が概ね6ヶ月以内の状態」とされている。いわば、「人生の最期の時期」ということができる。そして、この終末期の状態にある患者に対して行う「苦痛を軽減し、精神的な平安を与えるべく施される医療・介護」を終末期ケアと呼ぶ。終末期ケアでもQOLが尊重されることに変わりはなく、その人に残された人生をその人らしく生きていけるように援助を行う、という考えを基礎にしているものである。ケアの対象になるのは癌などの疾病ではなく、あくまでひとりひとりの人間であり、身体面だけではなく精神面...