医療観察制度における、社会福祉士の役割について論じなさい。
<課題名>
医療観察制度における、社会福祉士の役割について論じなさい。
<引用・参考文献>
1)社会福祉士養成講座編集委員会編『更生保護制度(第2版)』〈新・社会福祉士養成講座20〉、中央法規出版、2010年。
2)法務省HP「医療観察制度」
http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo11.html
心神喪失又は心神耗弱の状態で、殺人、放火等の重大な他害行為を行った人の社会復帰を促進することを目的として整備された医療観察制度を整理し、社会福祉士の役割について論じていきたい。
医療観察制度とは、重大な他害行為を行い社会生活を営む上で問題を持つ精神障害者について、国が責任を持って専門的に対応することを目的としている。従来の措置入院では、医師等の医療スタッフの責務が過重で、退院後の処遇制度や法的整備などが社会復帰の制度として、不十分であったからである。
医療観察は検察官による地方裁判所への申し立てから始まり、重大な他害行為を行い不起訴となった者と心神喪失を理由として無罪や減刑の裁判が確定した者を対象としている。
裁判所は医師による鑑定と保護観察...