中学校・高校における生徒指導の原理は何か、また、その際に留意しなければならないことは何か、説明してください。
生徒指導とは
生徒指導とは、教科指導と並ぶ重要な教育機能を持つ活動であると言われている。「生徒指導の手引き」において、生徒指導が、学校教育の全般にわたり、「すべての生徒のそれぞれの人格のより良き発達を目指すとともに、学校生活が、生徒の一人一人にとっても、また学校や学年、さらに学校全体といった様々な集団にとっても、有意義にかつ興味深く、充実したものとなるよう」指導する営みであるとしており、児童・生徒の人格を尊重しつつ、個々人の伸長を最大限にはかり、総合的な人間形成をめざした教育活動である。つまり、一人一人の児童・生徒の置かれている環境や社会的諸条件に即して、これに主体的に対応し、集団での人間関係の改善や協調性の向上を図り、自己指導能力や自己教育力を高めて自己実現が可能となるような資質と態度を育てる教育的な指導・援助のことを指している。
生徒指導の形態としては、個別指導と集団指導の2つに分類される。
個別指導:教育相談など、生徒指導担当教師や学級担任教師が、生徒を個別に指導する...