佛教大学通信教育課程 Z1001 日本国憲法 のレポートです。
A評価をいただきました。
[設題]
『法の下の平等について』
レポート作成の際に、ぜひご活用ください。
『法の下の平等について』
憲法第14条によって「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と記されているが、この「法の下に平等」とはどういった意味を持つのか述べていく。
この「法の下」という言葉の意味には、法の適用において平等であることを保障するにとどまると解する立場であるが、法そのものの内容においても平等であることを要求するものであって、立法者をも拘束する意味に解すべきものであり、およそすべての国家作用において、法の与える利益についても、法の課する不利益についても差別の行われないことを保障する一般原則を明らかにしたものである。
では、「平等」とはどういったことであろうか。「すべての人は平等であり、差別されてはならないし差別してはならない」という考え方は、誰もが認める真理の一つである。しかしながら差別の禁止は絶対的なものではない。人間は具体的に差異がある以上、それを法が一切無視して均等に扱うことは適当ではなく、ここで禁止されているのは、正義に反する差別、合理性を欠く差別である。現実の人間には、生...