佛教大学通信教育課程S0101 教育原論 A評価 のセットレポートです。
どちらも A評価をいただきました。
【第1設題】 『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ。』
[所見]
テキストを深く読み、よくまとめられたレポートです。
【第2設題】 『ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。』
[所見]
よくまとまっています。努力の跡がうかがえます。
レポート作成の際に、ぜひご活用ください。
第一設題『ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について考察せよ』
ペスタロッチーが考える教育の原理について考察していく。
ペスタロッチーが考える教育とは、子供には将来発展する素質が備わっており、この素質が子供のうちから発展するように助成することであると考えていた。真への認識、美の感情、善の力、これらは全て子供が生まれながら有しているものであり、あたかも植物が発芽し成長し、花を咲かせ実となっていくのと同様に、教育者は子供の内的本性が自ら実現していくのを援助することに専念しなければならない。すなわち、子供の本性は白紙ではなく、すでに将来成長する能力を内的に有しており、この能力を自然に即した形で伸ばしていくことが重要であるとしている。ペスタロッチーの教育観とは、子供の内的素質を重視するという点で「有機的」であり、また自発的な成長を促している点で「発生的」でもあるとしている。
またペスタロッチーは「直観の原理」を教育方法の重要な柱として考えていた。「直観と感情とは、子供の内的な能力を所産としてすでに本源的に人間的で、精神的かつ道徳的であります。人間は直観と感情を最初に知覚し、まさにそのこ...