「ソーシャルケースワークは人間とその環境との間を個別に、意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過程からなっている」リッチモンドの個別援助技術に対する貢献は、対象者の問題解決を図るには、人間的感化だけではなく、心理学や社会科学への熟練が必要であること個別援助技術の過程を社会調査、社会診断、社会治療の二つに分け、援助は計画的に行われること、またその特徴は人と社会環境の関係に焦点を当てながら個別的に計画的に援助すること・自力で問題解決に向かえるための人格の発達を目指すことがあげられる。
個別援助技術の語源であるケースワークという言葉を最初に用い、その考え方を明確に
したのはM・リッチモンドである。彼女は、「ソーシャルケースワークとは何かJを著し、
そのなかでケースワークを次のように定義した。「ソーシャルケースワークは人間とその
環境との間を個別に、意識的に調整することを通して、パーソナリティを発達させる諸過
程からなっている」リッチモンドの個別援助技術に対する貢献は、対象者の問題解決を図るには、人間的感化だけではなく、心理学や社会科学への熟練が必要であること個別援助技術の過程を社会調査、社会診断、社会治療の二つに分け、援助は計画的に行われること、またその特徴は人と社会環境の関係に焦点を当てながら個別的に計画的に援助すること・自力で問題解決に向かえるための人格の発達を目指すことがあげられる。
リッチモンドは利用者と利用者を取り巻く生活環境を重視し、利用者に直接働きかける
直接的活動と同時に、生活環境を通じて働きかける活動の重要さをあげた。特に、情報収
集による心理社会的診断の必要性を説き理論化したことは、個別援助技術を慈善的、経験
的なものから専門的、科学的なものへと発...