法学「法曹三者について説明しなさい。」
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法曹とは、法律を扱う専門の職業のことを指す。法曹三者とは、裁判官・検察官・弁護士のことである。三者のうち、裁判官と検察官は国家公務員である。すべて法律専門家であるが、それぞれの職務内容は違う。本論では、法曹三者について説明していく。
1.裁判官
裁判官とは、裁判権を行使し、裁判を主宰する職権を有する者である。裁判は国家機関である裁判所で行うが、裁判所は最高裁判所と下級裁判所に大きく分けられ(日本国憲法76条1項)、裁判官はそれぞれに属している。最高裁判所は、最高裁判所長官一名と最高裁判所判事十四名で構成される。最高裁判所長官は、内閣の指名に基づき天皇によって任命される。下級裁判所の裁判官は高等裁判所長官、判事、判事補、簡易裁判所判事とがある。
(1)裁判官の独立
裁判官は、公平な裁判をするために独立した立場である必要があり、判決内容によって不利益を被ることが無いよう身分が保証されている。日本国憲法76条3項では「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」として、裁判官の職権行使の独立を求めている。また、裁判官は「裁判により、心...