・健康の3つのねらいを述べ,それを保育の場で実現するための方法を述べよ。
幼児が主体的に成長していくために必要なものは,心情,意欲,態度を育てることが最も大切であるとされている。そして具体的にどのような心情,意欲,態度が幼児期に育つことが期待されるかを示したものが幼児教育の「ねらい」であり,健康には3つのねらいが揚げられている。①明るくのびのびと行動し充実感を味わう②自分の体を十分に動かし,進んで運動しようとする③健康,安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける。とある。①は心情,態度の面からの「ねらい」で,大人の価値観に沿った子ども像を作り上げるのではなく,子ども一人ひとりがその子なりにのびのびした感じ,安定した情緒が育つことを期待する意味が込められている。②は運動に対する意欲を育てようとするものである。③は自らの生命を維持し,守っていくために必要な生活の仕方を身に付けることを期待するものである。子どもは一人ひとりがそれぞれの個性を持ち,発達段階にも個人差があるので,子ども一人ひとりの成長に合わせ,子ども自らが能力を成長させるまで急かしたりすることがないように配慮しなければならない...