玉川大学通信教育学部「教育課程編成論」第二分冊 2013年度・2014年度共通のレポート課題です。(合格済) 参考程度にご覧下さい。
科目コード07833「教育課程編成論」第2分冊
1945年に終戦を迎えた日本の教育課程は、それまでの国家中心的なものから、民主的・文化的なものへと改革が行われた。
戦後からここまでおよそ10年ごとに改訂が行われた学習指導要領について、その推移を4つの区分に分け、その特色、効果、課題についてまとめる。
経験主義・児童中心主義の時代(1947・1951年)
日本では、日本国憲法の公布(1946年)、教育基本法、学校教育法の成立(1947年)により、戦後教育改革の基本的な枠組みがつくられた。
1947年には「学習指導要領一般編(試案)」が作成され、教育の目的・性質が示された。これは、それまでの教師用書のように一律の指導法を記したものではなく、児童中心の新しい教育課程をどのように展開するかの方向性を示したものといえる。ここで示された教育目標の到達をめざし教科編成の変更などが行われたが、戦後の急速な教育改革のため短期間でつくられた「学習指導要領(試案)」には、教科間の関連が十分に図られていないなどの問題が指摘されたため、基本的な考え方は継承さながらも、課題克服に向けた改訂が行われた。
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