中性説話における異人としての女たち

閲覧数1,801
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 45ページ
    • 会員1,650円 | 非会員1,980円

    資料紹介

    日本の中世文学、特に宇治拾遺物語集をはじめとする説話集をもとに、当時の文学・社会における女性像を探る。象徴としての、鬼や蛇、老婆、巴をはじめとする大力の女についても関連して考察を行った。文化人類学の分野の参考文献を多く取り扱う。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    中世の説話における

    “異人”としての女たち
    (目次)
    はじめに             ・・・・・3

    第一章 鬼と女/蛇と女      ・・・・・4~16

    第二章 老いと女         ・・・・・17~27

    第三章 自然の象徴としての女   ・・・・・27~37

    終章 “異人”としての女たち   ・・・・・37~42

    おわりに             ・・・・・43

    参考文献             ・・・・・44
    はじめに
    中世には、『宇治拾遺物語集』をはじめ、『今昔物語集』『古今著聞集』といった、多くの説話集が存在する。それらに収録される作品は、仏教説話、世俗説話と大きく分類することができ、さらに、笑い話、霊異譚、童話・巷談といった分類が可能である。

    説話集は、こういった様々なジャンルの作品を含むが、中世という時代柄、因果応報の色彩を帯び、仏教を啓蒙する役割を担ったとされる説話が多く収録されている。その中には、仏教の価値観において、女性は迷盲する存在として扱われるために、嫉妬や執着心を女性の業として描いた作品も数多く存在する。

    そういった中世の説話集のなかで、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。