スピノザからみる理想の国家

閲覧数1,732
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    理想の国家をつくるには何が必要なのか。これは、私が抱いている問題意識である。したがって今回は工藤喜作の『スピノザ』人と思想58を参考にとりあげた。
     スピノザにとっての国家の目的とは「国家の究極の目的は支配することはなく、また恐怖によって束縛し、他者の権利のもとにおくのではなく、むしろ逆に、各人を恐怖から解放し、そして各人ができるだけ安全に生活するようにすること、言いかえれば、生活と活動のために、各人の自然権を彼ならびに他人を損なうことなしに、もっともよく保持するようにすることである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「スピノザからみる理想の国家」
    理想の国家をつくるには何が必要なのか。これは、私が抱いている問題意識である。したがって今回は工藤喜作の『スピノザ』人と思想58を参考にとりあげた。

     スピノザにとっての国家の目的とは「国家の究極の目的は支配することはなく、また恐怖によって束縛し、他者の権利のもとにおくのではなく、むしろ逆に、各人を恐怖から解放し、そして各人ができるだけ安全に生活するようにすること、言いかえれば、生活と活動のために、各人の自然権を彼ならびに他人を損なうことなしに、もっともよく保持するようにすることである。

    「私はあえていう。国家の目的は、人間を理性的存在者から、野獣あるいは自動機械にすることではなく、むしろ逆に人間の精神と身体がまったく完全にその機能を果たし、彼自身が自由に理性を行使し、憎しみ、怒り、欺瞞をもって争うことのないように、また相互に敵意をいだくことのないようにすることである。それゆえ、じつに国家の目的は自由である。」(1)と述べている。つまり、スピノザにとっての国家の目的とは、自由なのである。

    ではスピノザの言っている自由とは一体どんなものなのであろうか。...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。