中学校あるいは高等学校のいずれかの教育課程について、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください。
文部科学省は、教育課程の概念とは「学校において編成する教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を生徒の親身の発達に応じ、授業時間との関連において総合的に組織した学校の教育計画である」としている。そして、学校教育法35条においては、中学校の目的は「心身の発達に応じて中等普通教育を施すことを目的にする」と定められている。小学校の目標とは異なり、個性に応じた進路選択能力の育成や、社会的活動を通じての感情に属する生徒に対する独自の目標が掲げられている。この目的、目標を達成するため、各学校の教育方針の基準となる『中学校学習指導要領の「第1章総則」』において、①法令及び学習指導要領の示すところに従うこと、②生徒の人間として調和のとれた育成を目指すこと、③地域や学校の実態を考慮すること、④生徒の心身の発達段階と特性並びに応力・適正・進路等を十分考慮すること、の4点を原則事項とし、学校教育目標の設定と、指導内容の組織及び授業時数の配当を基本的な要素として検討しなければならな...