S0539 道徳教育の研究_設題1

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    第1設題 道徳教育の意義について述べよ。
    道徳は、人の生き方を示すものであり、古今東西の多くの偉人たちによって説明されたものであり、古典と呼ばれている。時代の風雨に耐え、今日まで語り継がれてきた古典派人類に対しての心理を示すものである。
    また、道徳とは何であるかについて広辞苑では「人のふみ行うべき道。ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互間の行為を規制するものとして、一般に承認されている規範の総体。法律のような外面的強制力を伴うものではなく、個人の内面的なもの」と述べられており、法律に拘束されないが、人間としての生きる道であり、人それぞれの内面の中に存在するものである。
    しかし、日高六郎は「道徳は社会規範」のひとつであり、それは社会的一般化し、是認され、ある程度強制されるものであるとする。それゆえ、道徳には、個人の自発的に支えられている部分と、社会から強制されている部分の二つがあり、それは時として、社会秩序の維持のために、社会的進歩を押し止めようと作用する場合があるという。日高の考え方によれば、道徳は、社会の変化に対応した新しい価値観が生まれたとき、それを抑圧するような働...

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