課題 情報化が進んだ社会では、企業が直面する危機についての意識の持ち方によってはその存続さえ左右されかねません。企業の様々な危機についてどのように対応すべきか。
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近年、企業においても情報技術が進展し、場所を変えずに多くの業務をこなせるような時代となっている。しかし情報科学技術の高度化と社会の複雑化によって生じる様々な危機に対して企業は正しい対応をできているのであろうか。
テレビや新聞において次のような見出しを見ることは多い。
※1「560万人分の顧客情報紛失…三菱東京UFJ銀行」→三菱東京UFJ銀行は13日、全国240支店の延べ約560万人分の顧客情報を記した記録フィルムを紛失したと発表した。顧客の名前や口座番号、入出金状況などが記されていた。同行は、外部に情報が流出した可能性は低いと説明している。
上記のような情報流出というワードを聞きなれてしまった。企業において情報化が高度に進展しているのは時代の流れとして当然であろう、ただ560万人分の顧客情報流出という数の大きさからわかるように、このような危機管理ミスが発生するとその影響は極めて大きく広範囲、関係の無いところまで飛び火してしまうのだ。情報流出等の危機を認識するにあたって、この情報化社会はグローバル化とボーダレスが進み、新たな危機が生まれていることに気が付かなくてはいけない。もは...