佛教大学 S0612生活科概論のA評価レポートです。
ぜひ参考にしてください。
【所見】
実践事例を紹介しながら指導のポイントが的確にまとめられています。
生活科のこれまでのあゆみをまとめるとともに実際の授業
における教育的成果と課題を明らかにし、生活科のこれからの
展望について具体的なことがらを示して述べよ。
生活科のこれまでのあゆみ
小学校や中学校における学習では、ある課題が常に存在する。それは、学校で学んだことが実際の生活を有意義に過ごすための糧となっているのであろうか。意味の無い知識や技能の習得に終わってしまっているのではないかといった問題である。この課題に対する回答として、学習を生活に密着させて、経験を重要視するべきだといった意見がある。その一方では、人類の文化である知識や技能の確実な伝達が疎かになっても良いのかといった批判もある。戦後における日本の教育カリキュラムでもこれは重要な課題である、教育政策も振り子のように意見や方針が揺れ動いたことでもある。
生活科もこのような歴史的背景の流れに位置付けられている。生活科学習指導要領生活編(平成元年、文部省)において、「生活科新設の経緯」について述べられているので、その一部を抜粋する。
「低学年教科再構成への模索―我が国の戦後学校教育において、昭和20年代の経験主義教育...