高評価を得た合格レポートです。参考にしていただければ幸いです。
2年生に「春がきた」を指導する場面を想像してください。歌の旋律はみんなすでに知っているものとします。15分の枠でどのような指導をするか、具体的な言葉がけも入れて書いてください。ただし、お話はなるべく少なく、実際に声を出して歌う時間を多くとる指導にしてください。
第2学年の歌唱共通教材である「春がきた」は、単純な形式と繰り返しの歌詞により親しみやすく、子どもの歌としてしっかり定着している楽曲である。この「春がきた」を歌っている視点は、和らいだ日差しの下で自在に翔る風であり、単純な歌詞の中に含まれるその意味は大きく、上から見ると一望のもとに山・里・野が広がっており、くすんだ冬枯れの色が、みるみるうす桃やうす緑の春色に変わっていく様子が分かり、旋律自体も単純ではあるが、それ故に柔らかい印象を与え、また優しさにも溢れており自然と耳に残るものである。
実際に2年生の子どもたちにこの歌を指導する際は、この歌が「春がきた」ことを歌っている歌であることを十分に感じてもらい、自身が持つ「春のイメージ」をそれぞれ抱きながら、それが冬を越えてやってきたという情景を頭の中で描きながら歌った時に、それぞれ...