Z1101 学校教育職入門(テスト1-6)
テキストや参考図書をもとにまとめたものです。
テスト前に暗記し、無事パスしました。
1.教職をとらえる視点として、教師聖職論、教師労働者論、教師専門職論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれの論の差がどこにあるのかについて述べよ
2.教師の仕事には、具体的にどのようなものがあるか。項目を5点以上にまとめ、それぞれについて留意点を述べよ
3.教科指導と教科外指導とは何か、それぞれを具体的にまとめ、その両者の関係はどうあるべきかについて述べよ
4.いじめや不登校といった、現代社会の教育的諸問題に対処していくためには、教師にはどのような資質や適性が求められるのかを具体的に述べよ
5.新しい学校の荒れとして『学級崩壊』について解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ
6.教師の服務規程とは何かについて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ
1「教職をとらえる視点として、教師聖職論、教師労働者論、教師専門職論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれの論の差がどこにあるのかについて述べよ」
教職をとらえる視点には、「聖職論」「労働者論」「専門職論」がある。その背景には、社会的な変動と子どもたちの変化がある。
教師の仕事は、神聖な職務であるという「聖職論」は、もともと教師が、牧師や僧侶と未分化だった時代が長く続いたことが下地となっている。戦前の日本では、教師は「順良、信愛、威重」の気質をもつことを強く要求されていた。それゆえ、教師は、給与や労働条件について関心をもつべきではなく、教育という崇高なる使命に献身的につくすことが求められたのである。
第二次世界大戦後、教師たちは、自らの生活と民主主義教育を守るために、日本教職員組合を結成した。そして、あるべき教師像として「教師の倫理綱領」を決定した。そこでは、教師は労働者であると規定されている。教師だからといって清貧に甘んじる必要はなく、生活が保障されるべきであると主張するものである。教師聖職論は、労働条件の改善を求める教師たちによって、教師労働者論へと大きく転換したのである。
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