平成26年度に取り組んだ日大通信『宗教学(分冊2)』の合格レポートです。
先生からの講評をそのまま書きます。
“教父たちの活躍以降、教義面においても大きく発展、また分析していった様子がうまく論じられている。”
と、お褒めの言葉を頂いているのに相変わらず無評価です。
■宗教学(科目コード0014)分冊2
[課題]
キリスト教の展開について、「教父たちの活躍」以降の動向について、要領よくまとめなさい。(テキスト一五八~一六三ページ)
(レポート本文)
古代ローマ帝国で教父たちが活躍したきっかけは、当時の皇帝、コンスタンティヌス帝によって発布されたミラノ勅令であった。これを機にキリスト教はローマ帝国の国教と化し、多くの神学者を輩出し、教会からの使徒的信仰の代弁者と認められている教父たちが活躍したのだ。イエス・キリストの神性を否定するアリウスとキリストの神性を強調し神との同一視をするアタナシウスが対立したが、後にアタナシウスの説が認められ『神は実体においては一つであるが、その実体は、父と子と精霊という三つの位格から成る』という「三位一体」の考え方が確立した。また、その後に恩恵論と教会論を説いたのが、西方教会最大の教父であるアウグスティヌスである。彼は多くの著書で、人間は『アダムの堕罪によって人間は罪を負い、善への意思を失っているが、キリストを通して示された恩恵のみ、人間の罪は許される』という恩恵論や『教会は、聖徒の交わりである神の国に根拠をもつもの...