M6108 日本漢文入門のレポートです。
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万葉集における「七賢」について概説せよ。
竹林の七賢とは
日本国語大辞典によると、竹林の七賢とは、「中国の晋の時代に、俗世間をさけて竹林に集まり、酒を飲み琴をひき、清談をした七人の隠者。」とある。つまり、多くの優れた人々が政争の渦中で殺害される動乱の世にあって、俗世間を離れ、儒学の礼節に反抗して、勝手気ままに空理を談じていた知識人たちのことである。
ここで、竹林の七賢の筆頭である阮籍の故事を紹介する。「阮籍遭母喪、在晋文王坐進酒肉。司隷何曾亦在坐、曰、明公方以孝治天下、而阮籍以重喪、顯於公坐飮酒食肉。宜流之海外、以正風敎。文王曰、嗣宗毀頓如此。君不能共憂之、何謂。且有疾而飮酒食肉、固喪禮也。籍飮噉不輟、神色自若。」概説すると、阮籍は、母の喪に服すべき立場にありながら、文王の宴席で、酒を飲み肉を食べていた。阮籍の行動を見た司隷何曾は、文王に「礼節に反する阮籍を追放して、風紀を正しましょう」と提案する。しかし、文王は「阮籍は、悲しみであんなに痩せ衰えているではないか。病気になったときに、酒を飲み肉を食うことは、礼節に準じている。」と答えた。つまり、阮籍は、母を失った悲しみのあまり弱って...