明星大学通信教育課程の合格レポートです。課題レポート作成資料や試験対策としてご活用ください。
【課題】
1、情緒の喚起刺激、および表出の発達的変化について述べなさい。
2、知能の発達に影響する環境的要因・心理的要因について説明しなさい。
※参考文献
「新訂 児童心理学」塚田紘一著 発行/明星大学(平成11年)
児童心理学 3単位目
1、情緒の喚起刺激、および表出の発達的変化について述べなさい。
情緒とは、要求やイメージなどの内的過程や種々の外的刺激によってひき起こされる「ゆり動かされている状態」の内面的体験をいう。生後2~3ヶ月頃までに快と不快が芽生え、それ以後乳児期を通してほぼ2歳頃までに、怒り・恐れ・愛情などの基本的情緒の分化が行われる。
そして、2歳くらいまでは泣き喚いたり(恐れ)、四肢をばたつかせたり(怒り)などの全身的な表現しかできなかったこれらの情緒の表出の仕方も、幼児期に入ると悪口を言ったり(怒り)、隠れたり逃げたり(恐れ)、甘えたり(愛情)などの反応をするようになる。こうして、児童期になると、急速に直接的な表現が抑制されあからさまな情緒表出は減少して、顔の表情や言葉などによって表現されるようになり、部分的表現・内面的経験へと変化する。また、児童期になると、情緒が次第に知的な理由や判断などと結びついて喚起されるようになるため持続性を持つようになる。幼児期から児童期を通して、情緒表出は社会的要請に合致した表面的には穏やかな形へと発達して行くが、この過程を情緒の社会化と言う。
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