「介護等体験ガイドブック フィリア」全国特殊学校長会編著(ジアース教育新社)
「よくわかる社会福祉施設」(全国社会福祉協議会)
1.「現代社会における社会福祉施設の必要性はどこにあるのか」について、つぎの①~④の施設の中から2つを選び、それぞれについて論述しなさいの。
①高齢にかかわる施設、②児童にかかわる施設、③障害児・者にかかわる施設、④生活保護にかかわる施設
2.WHOが2001年に示した「国際生活機能分類」において、『障害』とは「心身機能の状態から生じる制限」「日常生活や社会生活に関する活動能力の制限」「日常生活や社会生活への参加の制限」であることが示されています。これらの制限は、建物・利用できるサービス・補助具・ひとびとの態度などの環境要因によって変化させることが可能です。環境によって生じる制限にはどのようなものがあるのか、あなた自身の経験にもとづいて具体的に記述し、その改善方法を考えなさい。
1.憲法では、「①すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」とある。
社会福祉とは、広辞苑によれば、国民の生存権を保障するため、貧困者や保護を必要とする児童・母子家庭・高齢者・身体障害者など社会的障害を持つ人びとに対する援護・育成・更生を図ろうとする公私の社会的努力を組織的に行うこと、であるが、対象者を社会の中の一部の弱者として限定的に捉えているともいえる。しかし、現代では社会福祉の対象者は拡大している。単独世帯やひとり親世帯の増加等の家族構造の変化や、急速な高齢化・長寿化の進展、疾病構造の変化、非正規労働者の増加や不況等の経済的環境の変化など、現代社会の様々な変化の中で、今や誰でも社会福祉の施策を必要とする可能性が高いことに、もっと留意する必要がある。
今後、多くの人材が必要であり、従事者の給与・労働条件等の処遇の充実が重要課題である。
①高齢者に関わる施設〈福祉系の施設〉心身の機能低下に伴い介護を必要とする人々が多く生活するようになり、介護機能を強化する...