S0606 美術概論Ⅰ 科目最終試験とレポートのセット 2018年度

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    資料紹介

    設題

    ①答案の冒頭で平成20年版学習指導要領・図画工作「教科の目標」を正確に示し、その意義・構成等について論述すること。

    ②平成20年版学習指導要領(図画工作)の「改訂の要点」について概説すること。その際、具体的に3つ以上の「改訂の要点」を示して、それぞれについて説明すること。

    ③図画工作の評価の特色と評価方法の工夫改善について論述すること。

    ④明治時代の美術教育について概説すること。その際、以下の3つの用語を必ず使用し、用語の箇所に下線を付すること。フェノロサ、鉛筆画・毛筆画論争、『新定画帖』

    ⑤大正時代・昭和時代(戦前・戦中)の美術教育について概説すること。その際、以下の3つの用語を必ず使用し、用語の箇所に下線を付すること。(自由画教育運動、『小学図画』」、戦時体制下)

    ⑥ 戦後の公教育へ影響を与えた民間美術教育運動について概説すること。その際、以下の3つの用語を必ず使用し、用語の箇所に下線を付すること。(創造美育協会、新しい画の会、造形教育センター)



    第1設題 テキスト・第2章「1節 目標」「2節 内容と構成」(p.13

    ~p.22)を要約し、平成20年版小学校学習指導要領・図画工作について説明する事。



    1節 目標

     生涯学習社会が注目される中、美術館でのワークショップや絵画教室などが開かれるなど生活の中で美術を楽しむ機会が広がっている。その為、学校での美術授業については、特定の分野や技法に偏らない基礎、基本となる美術活動の能力を子ども達が身に付け、その為の内容や方法を広く国民に知らせる事が求められる。

     平成20年の学習指導要領改訂の背景には、学力低下、教育基本法の改訂における学業成績の低下などがある。しかし、子どもの生きる力を育むという教育課程の基本理念は変わらないことも強調されている。また学習指導要領改訂における改善事項の中でも「言語活動の充実」「伝統や文化に関する教育の充実」「体験活動の充実」などは図画工作科の実践で行われてきたが、さらなる充実が求められている。改訂のキーワードは、「生きる力」と「コンピテンシー」である。生きる力は、これからの社会の変化に主体的に対応して心豊かにたくましく生きることができる資質や能力の育成を図ることを基本的なねらいとしている。これまでの知識や技能を共通的に身に付けることを重視した教育から、子どもが自ら考え主体的に判断し行動できる資質や能力の育成する教育への展開を図るとされた。コンピテンシーは、生活や社会の現実的な状況に応じて、必要な知識や技能を活用する能力とされる。知識や技能を活用能力と人間関係を築いていく能力、自立的に行動できる能力などが含まれる。

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    美術科概論Ⅰ 試験対策
    設問1 答案の冒頭で平成20年版学習指導要領・図画工作「教科の目標」を正確に示し、その意義・構成等について論述すること。
    表現及び鑑賞の活動を通して、感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養う。

    ①「表現及び鑑賞の活動を通して」 図画工作科の手段を示している。図画工作科では、児童一人ひとりが、児童が感じたことや創造したことを造形的に表す表現と、作品などからそのよさや美しさなどを感じ取り見方を深める鑑賞の活動を行うことによって教科の目標を実現していく。

    ②「感性を働かせながら」 今回の改訂で新たに加えられた文言である。目標到達への方法として、児童の感覚や感じ方を重視することを明確にするために示されている。感性は、様々な対象や事象を心で感じ取る働きであるとともに、知性と一体化して創造性を育む重要なものである。

    ③「つくりだす喜びを味わうようにするとともに」 作品などをつくったり見たりすることそのものが喜びであり楽しいことであり、目標の内容として、児童が表現することを楽しむことが大切だとい...

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