舞台表象論授業の最終レポート。日本の演劇「楽屋」と韓国の舞台「NANTA」の表現を、視覚・聴覚など要素別に比較しています。
舞台表象論
最終レポート
- 日韓大衆文化芸術比較 -
提出日 20XX年 2月 XX日(火)
1. 作品概要
① 「NANTA ~ナンタ~」
1997年に韓国で初演された。非言語劇とはいうが、音楽やダンスなどのパフォーマンスを兼ねて披露しているということで、ミュージカルジャンルに属している。当時映画俳優であるソン・スンファン氏が韓国の伝統打楽器演習であるサムルノリを西洋的舞台形式に合わせて脚本・製作を担当した。NANTAというタイトルはボクシングの‘乱打戦(韓国で音読みがナンタ)’のように勢いよく打つという意味である。台所を舞台に四人の調理師が結婚披露宴に使われる料理の締め切りに合わせるため奮闘するストーリの中で、様々な調理器具を用いてサムルノリを演習する。初演から13年に経った現在はソウルに専用劇場が設立され、定期的に海外公演が行われている。
② 「楽屋 ~流れ去るものはやがて懐かしき~」 日本のせりふ劇で、1977年に脚本家・演出家である清水邦夫が書いた作品である。発表された以来数多くの劇団で上演されているが、鑑賞したのは2009年の5月に東京・シアタートラムで上演された...