【佛教大学通信】 Z1115 道徳教育の研究(中) 【レポート 第1設題】

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    資料紹介

    皆様の一助になれば幸いですが、参考程度にご使用願います。

    道徳教育の意義について述べよ。

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    道徳教育の意義について述べよ。
    道徳教育の意義を考える際、まず道徳とは何かの理解が必要であるだろう。そこで、最初に道徳の理念、概念について見ていくことにしたい。
    道徳の定義は、辞典により以下のように規定されている。大辞林では、「ある社会で、人々がそれによって善悪正邪を判断し、正しく行為するための規範の総体。法律とは違い外的強制力としてではなく、個々人の内面的原理として働くものをいい、また宗教と異なって超越者としての関係ではなく人間相互の関係を規定するもの」と述べられている。また、広辞苑においてもほぼ同様である。これらの定義を踏まえると道徳とは、法律に拘束されない人間としての生きる道であり、各々の内面に存在するものであると解釈できる。
    しかし、これに対し社会学者の日高六郎は、「道徳は社会規範」の一つであり、それは社会的一般化し、是認され、ある程度強制されるものであると主張している。よって、道徳には個人の自発性に支えられている面と、社会から強制されている面の二つがあり、時に社会秩序の維持のため、社会的進歩を押し止めようと作用することがあるというものだ。換言すれば、道徳とは、ある社会、時代に...

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