佛教大学 M6109 R0115 R8104 漢文学 第二設題

閲覧数2,181
ダウンロード数18
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    【設題】
    日本人がいわゆる「漢文訓読」で中国の古典を読む場合の利点と問題点について説明せよ。
    添削担当者の評価を以下に示します。
    【設題の把握】 十分
    【テキストの理解】 十分
    【評価】A
    【所見】テキストを基に事典なども参照し、具体的な考察ができています。引用の記載も明確で、あなた自身の考えとの区別もはっきりしています。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本人がいわゆる「漢文訓読」で中国の古典を読む場合の利点と問題点について説明せよ
     われわれ日本人は中学・高校の教育課程において漢文を学習する。その際に、漢文を読解するための方法として、白文に訓点を付して読み替える、漢文訓読の技術を学ぶ。私自身、かつて関西の仏教系私立大学において漢文講読の講義を聴講する機会を得た。その際に、「漢文訓読は、日本人が長年かけて編み出した、漢文読解の為の高度な技術である。」という旨の発言を、講義担当の先生から聞いた。私は、その先生の訓読に対する思い入れの深さと誇り高さに、ある種の畏敬の感を持ったことを今でも覚えている。それ以降、中国の古典を訓読して読むことにことさらの疑問をもつこともなかったが、この度、設題を与えられたことにより、この漢文訓読の長短について、再考してみたいと考える。
    1.漢文訓読の歴史
    まず最初に、日本において漢文訓読が、いつ、どのような経緯で発明されたのかを確認しておくこととする。漢文訓読とは、『日本語学大事典』によれば、
    漢文を訓読する際に用いる日本語文をいう。漢文の訓読は奈良時代にすでに行われていいたと思われるが、それを記載した文献が残...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。