通信教育、レポート評価4合格(5~1判定中)のものです。 参考文献は新・精神保健福祉士養成講座4「精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ」、中央法規出版株式会社、2015年です。 文字数1800字程度。全文をそのまま使用するのはおやめください
我が国では一般的に「社会復帰」という言葉は、英語の「リハビリテーション」と同義であるとされ、両方の言葉が用いられている。しかしながら、リハビリテーションは、語源から読み解く意味は、「再び適した状態にすること」である。元来は、「身分、地位、権利、資格、名誉の回復」を意味する言葉として使用されてきたが、現在では医療分野や障害者に関する用語として定着している。リハビリテーションは、単に喪失した機能を回復するにとどまらず、人間らしく生きる権利を回復することにその本質がある。リハビリテーションはそのためのサービスであり技術であるとともに、思想や理念である。「社会復帰」と「リハビリテーション」を同義で扱う場合は、リハビリテーションの言葉の本質を認識しておく必要性があると考えられる。
精神障害を対象に行なわれるリハビリテーションのことを精神科リハビリテーションと呼ぶ。これは医学的な一領域である精神科で行われるリハビリテーションの枠を超えた、多くの専門家の協働による学際的な営みであることを強調した名称であり、よりリハビリテーションの本質を捉えているともいえる。精神科リハビリテーションの定義については...