【社会福祉士 通信課程】自殺の増加に対する予防方法について述べています。
100点満点中85点を取ったレポートです。
【自殺と社会との関係】
日本では自殺者が年々増加しており、2006年には自殺対策基本法が制定されるなど、自殺者を減らすことが課題となっている。これらの自殺を予防するにはどうすればよいかあなたの意見を書いて下さい。
はじめに、日本の自殺の現状と政府の取り組みついて述べる。平成10年~平成23年まで、日本の自殺者数は13年連続で3万人を超えている。男女別に見ると、どの年代においても男性の自殺者が多く、死因別の状況を見ると、男女共に20代~50代において自殺は死因の上位を占めている。職業別にみると無職者の自殺が多く、動機としては健康問題が多く、次いで経済・生活問題、家庭問題と続いている。近年の動向としては、70歳以上の自殺率は減少してきているが、20歳~40歳代前半の社会で活躍する若年~中堅層の自殺死亡率が上昇傾向にある。これらは、我が国の高齢者を中心とする社会保障制度が成熟し高齢化社会が進む一方、終身雇用制度が崩れ、非正規雇用が増加するなど、若い世代を支えるセーフティーネットが脆弱になってきている可能性があることなどが背景として考えられる。平成18年には自殺対策基本法が制定され、内閣府に...