玉川大学 07801 教師論 第1冊分

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    資料紹介

    科目コード07801 教師論 第1冊分 評価A

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     教職の意義について「聖職者」「労働者」「専門職」の教職観から以下のとおりに述べていく。
     まず「聖職者」について、教職を聖職とする見方は戦前から生じており、戦後、陰が薄くなったとはいえ、今日でも脈々と続き、その名残は至る所に見られる。例えば、教員の犯罪に対してもメディアは敏感である。
     教師が聖職者と言われるようになった根拠として一般に言われることは、戦前の天皇と教育勅語との関連であり、「聖諭」という言葉があることから言われている。この教育勅語の内容を一言で表すなら、忠孝に基づく道義国家の建設であり、その具体的内実は十二の徳を有する人作りであった。また、この「聖職者」とは、俗界から切り離された宗教的な次元で語られるわけではなく、人格者の比喩として語られているものである。この教育勅語の教えを示す教師において、子どもたちを有徳な人物に教育する上で、教師自身も有徳な人物である必要があり、このことは教育勅語が発布される以前の「小学校教員心得」にも規定されている。その内容とは、児童生徒を有徳な人へと教育するのであれば、まずは教員自身がその模範とならねばならないとされていた。そして、こうした自ら...

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