科目コード08806生活科指導法 第1分冊
第1課題
まず、生活科の教科目標における「具体的な活動や体験を通して」の意義について考える。教科の最終的な目標として、生活科のなかでの活動をとおして児童の「自立への基礎を養う」こととされている。さらに、学習指導要領生活科解説において「具体的な活動や体験を通して」とは、「児童が体全体で身近な環境に直接働きかける創造的な行為が行われるようにすることを何よりも重視する」ことと示されている。このことから、これら目標を達成するうえでの意義について考えていく。
「具体的な活動や体験」について、これは児童の身近な環境に直接働きかける学習活動とされる。この活動や体験のなかで得ることのできた感想や意見をもち、身近な人々に伝えていくことによって、積極的に多くの人々と交流していく姿勢を身に付けていくことができる。これら一連の活動によって、意見のやり取りが一方的ではなく、双方的に可能となり、相互交渉のなかで様々な意見に対して気づきや、考えをもつことによって、自立への基礎を養うことができることに意義があると考える。
次に具体的な一事例について、「児童の住んでいる...