佛教大学通信 Z1105 Z1114共通 学校教育課程論(中・高)科目最終試験対策の6題セットになります。
★試験問題
1.新学習指導要領では、「総合的な学習の時間」を削減し、教科時間の増加がはかられている。その背景について具体的に論じなさい。
2.学習指導要領など教育課程の今日的課題について、具体的に論じなさい。
3.学習指導要領が新たに改正された背景として「学力低下」をめぐる問題が指摘される。中学生あるいは高校生にとって求められる学力とは何かについて、新学習指導要領にそって論じなさい。
4.学習指導要領の変遷を見たとき、1958年の改訂によって学習指導要領の性格は大きく変容した。その内容について、中学あるいは高校を例にしながら述べなさい。
5.今回の改訂された新学習指導要領(中学校:2012年、高等学校:2013年施行)の特徴について、中学校あるいは高等学校のいずれかについて具体的に論じなさい。
6.中学校あるいは高等学校における教育課程の基準や原則的事項について論じなさい。
私の場合、5の問題が出題され、75点で合格しました。すべて600文字~800文字程度でまとめているので、試験用紙の3分の2程が埋まると思います。あとは補足や自分の考えを少し付け加えればさらに高得点を狙えるかと思います。是非参考になさって下さい。
1.新学習指導要領では、「総合的な学習の時間」を削減し、教科時間の増加がはかられている。その背景について具体的に論じなさい。
平成10年の学習指導要領改定により、「総合的な学習の時間」が創設された。「総合的な学習の時間」は、児童、生徒が自発的に横断的・総合的な課題学習を行うために設けられた時間で、児童、生徒の「生きる力」を育むことをねらいとして創設された。新学習指導要領ではその「総合的な学習の時間」は削減され、教科時間の増加がはかられている。その理由を文部科学省は、「「生きる力」を育むために、総合的な学習の時間で行われている体験的な学習や課題解決的な学習はますます重要である。これらの学習のためには、各教科で知識・ 技能を活用する学習活動を充実することが必要である。よって、総合的な学習の時間の時数を縮減し、国語や理数等の時数を増加する。これにより、各教科での 学習を踏まえ、総合的な学習の時間における教科等を横断した課題解決的な学習や探究活動の質的な充実が図られる。」と答えている。導入当初、総合的な学習の時間はうまく機能しなかったのであるが、それはトップダウンで出された政策が「現場」に浸透...