東洋大学の、教育基礎論Ⅰ(3000字以内)で説明する課題において、合格認定された論文です。使うべきキーワードについても説明しており、わかりやすいとの評価をいただきました。
【リポート課題】日本の戦後教育(法)制度は、基本的人権としての「教育を受ける権利」の保障と「教育の機会均等」の実現をめざしてきました。
そこでまず、「教育を受ける権利」と「教育の機会均等」という概念はどのようなことを意味しているのか、またそれがどのような法的規定として表現されているのかについて簡潔に整理してください。
その上で、めざされていた「権利としての教育」が十分に保障され、「教育の機会均等」が実現されているとは言えない具体的な事象を取り上げ、その要因を検討し、問題の解決策などについて検討してください。
(2001字以上、3000字以内)
本レポートでは、教育を受ける権利と教育の機会均等が憲法をはじめとする法規定として保障されていることの歴史的意義、及び権利保障の実態や問題について述べる。
明治維新後の戦前、近代教育制度の確立を図り、それ以前に寺小屋などで行われた教育と同様の初歩的な普通教育を国民全体に教授する教育機関が国に設置され、公教育の制度が始まった。国民が教育を受けることは義務であり権利ではなかった。義務としての教育は、国家と天皇の監督下で天皇の国家のために命を捧げ...