M6109 漢文学 〔第2設題〕

閲覧数2,638
ダウンロード数24
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    M6109 漢文学〔第2設題〕
    【判定】A判定
    【所見】複数の文献を用いて利点と問題点の整理考察ができている。引用も自身の意見と区別され適切である。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    〔第二設題〕日本人がいわゆる「漢文訓読」で中国の古典を読む場合の利点と問題点について説明せよ。
     漢文訓読の利点、問題点を考える上で、まずは「漢文訓読」とはなにか、という点を明らかにしたい。これについては『日本語大辞典 上』(朝倉書店、二〇一四年)の該当項目を以下に参照する。
      漢文訓読文
       漢文を日本語として読み下した文の意。書き下し文、訓み下し文とも。(中略)所与の漢文を記入された訓点に従って読むと日本語の文となり、これが漢文訓読文となる。現在の学校教育における国語科の漢文では、漢文を訓点に従って漢字平仮名交じり文に改めたものを書き下し文という。(四五八頁)
     このように、訓読とは、中学という外国の文に送り仮名や助詞をつけ、さらに漢字を日本語読みすることである。例えば、「学」という文字は、中国語で「yué」と発音するが、日本人は「まなびて」と送り仮名を加えて訓読する。しかし、英語の「study」は「スタディ」とするように、通常の外国語読解の際に、漢文訓読のように自国語に変換させて読むということは、日本以外でも他に類をみない特殊な言語理解行為といえるだろう。
     そのため、中国古...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。