レポートはA評価でした。科目試験では、指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000字~1200字前後でまとめました。試験ではA評価をいただきました。
「福祉サービスにおける組織と経営について述べよ。」
1.はじめに
現代社会は、交通機関や情報通信技術の発達によって、人・物・情報が激しく行き来するグローバル化社会となった。日本の経済環境も急速に変化しており、それとともに家族や地域社会も変化してきている。今日、人や地域の抱える問題は複雑化・多様化している。福祉サービスのニーズも同様に複雑化・多様化している中、従来のような限定した事業主体から、民間企業も含めた様々な主体の参入による連携と競合が生まれ、今後は、新たな福祉サービスの提供組織の編成と経営モデルづくりが求められる時代になると考える。以下、福祉サービスにおける組織と経営について述べていく。
2.福祉サービスについて
日本で、「福祉サービス」という言葉が使われ始めたのは定かではないが、法文上に明記されるようになったのは、1990年の社会福祉事業法の改正時からである。これまでは行政によって社会福祉施設の運営や福祉サービスの提供が行われており、直接の支援は社会福祉法人だけに許されていた。しかし、社会福祉基礎構造改革により、民間企業も福祉サービスへ参入できるようになった。また、2...