2016年度シラバスに対応しています。
佛教大学通信教育課程 S0104 教育方法学 第一設題
『OECDが行っている生徒の学習到達度調査(PISA)で求められている能力を高める授業と評価の方法について、教えることを中心とした場合と、学習することを中心とした場合の設計手続きの違いを踏まえ、それぞれの場合における学習指導設計を提案しなさい』
テキスト 『新しい教育の方法と技術』ミネルヴァ書房
2016年度 B判定
レポート作成時の参考にしていただければと思います。
OECDが行っている生徒の学習到達度調査(PISA)で求められている能力を高める授業と評価の方法について、教えることを中心とした場合と、学習することを中心とした場合の設計手続きの違いを踏まえ、それぞれの場合における学習指導設計を提案しなさい
はじめに、現代の社会は「情報社会」や「生涯学習社会」ともいわれ、様々な情報にアクセスする機会や、教育を受ける機会が格段に広がってきている。教育を受けようとする人は様々な方法で学び、行政の側も様々な支援が出来るシステムを整えてきている。その一方では近年「教育改革」の名の基で学校教育はこれまでの仕組みを大きく変えようとしている。
これまでの「ゆとり教育」によって基礎・基本の学力が低下したと世間から評された事に対応し、2011年度から新しい学習指導要領が導入された。その中で教員は「基礎・基本の知識・技能を習得させること」と明確に謳われ、基礎的能力の重要性が再認識され、授業内容も大幅に増加した。同時にOECD(経済協力開発機構)が行っているPISA(生徒の学習到達度調査)で、論理的なものの考え方を問う「読解力」の順位が下落した事を重くとらえ、「言語活動の充...