児童文化1試験対策メモ

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    資料紹介

    聖徳大学「児童文化Ⅰ」の試験対策用にまとめたノートです。参考になれば幸いです。

    資料の原本内容

    ①幼児を対象とした「人形劇」の台本を作成する際、留意する事は何か答えなさい。
    人形劇の脚本は人形劇を見せることによって伝えたいことを、どのようなできごとを通して、どのような言葉や動きで表現するのか、ということを基本として作られる。人形劇ではセリフも大事だが、人形の動きでどう見せるか、ということが大きな特徴になる。動きで表現できるところは、できるだけ動きで表現する。動きで表現できないところはセリフで補う、というつもりで書かれた脚本が、人形劇として楽しい生き生きとしたものになる。また、昔話にある残酷性をどう扱うかという問題があるが、原話が本来持っている面白さを損ねないように、人形劇の作品として脚色する際には慎重に扱う必要がある。
    ②幼児を対象とした「人形劇」を演じる際、留意する事は何か答えなさい。
    人形劇は、人形(何かに見えるような「もの」)を動かして表現する。まずは、観客に人形が見えていなければ話にならない。そして、どう見えているかが大事である。力み過ぎて反ってしまいいつも天井を見ていたり、逆に注意が足りずにしたばかり向いていたりすることの無いようにする。普通に立っている時に、自然にまっすぐ立っているように見えることが大事であり、常に人形がどう見えているか、気を付けていることが必要である。また、人形の高さを一定に保つことにも留意したい。高すぎたり、顔しか見えない、あるいはまったく見えないということのないようにすべきである。

    さらに、「向き」も大事である。観客に向かって話す時は観客の方へ、人形同士で話す時は向き合うべきである。人形の「向き」をはっきりさせるのが人形の「視線」である。「視線」の力を十分に生かすため、人形を作る時は上目遣いなら無いようにする。

    そして、人形の頭だけを動かすのではなく「腰を曲げる」と、動きが大きく見えるようになる。
    ③保育の現場で活用される物語を伝える児童文化財(人形劇以外)で答えなさい。
    児童文化財には数多くのものがある。まず、パネル・シアターである。不織布という材料を用いる。表裏両面に絵を描いたものを、フランネルを張ったパネルに貼り付けたり、撮ったり動かしたりしながら、歌を歌ったりお話をしたりして使う教材である。

    次にペープサートである。ペープサートとは紙の人形劇場という意味である。紙に表裏二枚の絵を描き、その間に竹の串や割り箸を入れて貼り合せた紙人形を用いて、これを左右に動かしたり、表裏を反転させたりして劇を演じるものである。

    また、紙芝居もある。紙芝居は日本独自の文化財である。物語の場面を連続的に描いた絵を順次一枚ずつ出して劇的に説明するものである。近年ではテレビの普及や都会の土地、交通事情などから、街頭ではほとんど見られなくなったが、絵を見ながらお話を聞くことは幼児にわかりやすく、またテレビのように一方通行ではなく演者と幼児の間の交流があるというなどの様々な理由から、紙芝居は児童文化財として隆盛している。
    ①紙芝居と絵本の共通点
    絵と物語を並行して読み進む

    ・物語の世界を楽しむ。

    ・新たな知識を得る。

    ・知識(体験)を振り返る。

    ・物事に集中する姿勢を養う

    など

    ≪構成≫

    ・丈夫な紙でできている

    ・絵が描かれている

    ・色彩豊かに描かれたものが多い

    ・複数のページ(場面)で構成されている
    ②紙芝居と絵本の相違点
    絵本は一人でも成り立つ・紙芝居は読み手と聞き手で最低二人必要

    ○紙芝居ならではの形式

    ・画面が一枚一枚別であるため、「画面を抜き」「抜いて差し込む」ことでお話しが進行する。

    ・画面の裏に文章が書いてあるため、必ず「演じ手」が必要である。演じ手が観客と向かい合うことで作品の内容が伝わる。

    ・画面が一枚一枚別々で画面の裏に文章があることで「三面開きの舞台」を使われるようになった。

    ○絵本ならではの形式

    ・綴じているため「ページをめくる」ことでお話しが進行する。

    ・画面(ページ)の中に文章があるため「読者(読み手)」は本と向かい合う。
    ③紙芝居を演じる際の留意点
    紙芝居は、ビジュアルになるようにできています。文章を脚本といい、会話が多く、 絵は動きを表現するためにアップなどが意図的に使われます。そんな紙芝居は読むといわず、演じるといいます。 会話が多いのでそれにふさわしい声で表現し、抜き方も途中まで抜いたり速度を変えたりと、演じるにふさわしいといえましょう。 本格的に紙芝居を演じる場合は、舞台の横で身体表現もともなってやるのです。 したがって、下読みをして脚本をほぼ覚えておかなければ、演じることは無理になります。紙芝居はビジュアル性を出すために、演じる必要があります。 人が働きかけるコミュニケーションという共通点がありながらも、絵本とは違うものです。
    ④紙芝居と絵本以外の児童文化財を挙げなさい。
    まず人形劇が挙げられる。主に人形を使ってする劇である。だが必ずしも「お人形」でなければいけないというわけではないので、紙で作った人形を用いる「ペープサート」も人形劇の仲間である。

    また、パネルシアターも挙げられる。歌やお話を楽しむ貼り絵を使用した芝居の事で、明るい部屋で楽しむホワイトパネルシアター、映画館のように暗くした部屋でブラックライトを当てて楽しむブラックパネルシアター、影絵のように裏からライトを当てて楽しむ透視パネルシアターの三種類がある。

    他に、エプロンシアターがある。エプロンが舞台となる人形劇で、エプロンのポケットから人形が飛び出してきておもにお話をするのである。
    ①保育の中で「絵本」を使うときどのような使い方があるか。
    言葉の発達が促進される。例えば絵本の中に今まで聞いたことのない言葉があった場合、自らお話の前後の文脈の中からその言葉を推測し、想像力を働かせ、新しい言葉を覚えていく。

    想像力、思考力を豊かにする。自分たちは自分で好きな表に想像して、これまで経験したことのない世界や感情を体験したり、見た事のないものを絵を見ながら考えたりする。

    情緒の安定に役立つ。入眠前に絵本を読み、背中を叩きながら寝付かせるときに使ったり、子どもとの身体的距離が密接になることによって「特別な時間」を体感し、絵本を媒介として子どもと読み聞かせるものの情緒的なつながりを強固とする。
    ②絵本の読み聞かせをするときの注意点。
    読み聞かせは、代読ではなく対象年齢を問わない語りによるコミュニケーションを楽しむと規定した方が、 その行為にふさわしいのです。本当は語り聞かせといった方がよいぐらいです。語りは、 対象とじかに接しながら語り手の声にのせ息づかいをも感じさせながら行われる、パーソナルなコミュニケションです。 また代読の際の朗読と違う語りだから、特別の声などのトレーニングの必要はなく、自分流の癖も少し含んだ味を出してよいのです。 ただし大事にしたいことは、コミュニケションなので対象との相互応答(双方向)の心です。 その心があれば自分流の語りの味が磨かれ、人に物語の世界を堪能してもらい、双方の心地よい体験になるでしょう。そしてその体験は、子どもの情緒の安定に役立つ。

    読み聞かせを、自分なりの語りにしていくには、まず下読みを十分することです。暗記するほどではないものの、 下読みをしながら作品を味わい、可能な限りテーマ(作者のメッセージ)を読み取るよう思いをめぐらしてみましょう。 そのテーマを子どもに直接伝えることはしないが、深い読みとりがあってこそ、語りが豊かになっていくといっても過言ではありません。

    視線を注ぐ。相互応答の語りであリ、 可能な限り聞き手の子どもに視線を注ぐようにしましょう。視線を配ることは、子どもが自分に語りかけていると思えるため、結果として集中力を作ることになります。

    絵本の持ち方ですが、中央の下を片手で持ち絵を手で閉ざすことのないようにします。めくり方は、 ストリーの流れを滞らせないことです。展開によって、ゆっくりしたり早くなったりします。 そのためには、読んでいるときに次のページをめくる用意をしていることが必要です。
    ①どのような児童文化財があるかあげなさい(絵本以外)。
    まず、お話である。素話、語り、ストーリーテリングなどとほぼ同義であり、「覚えて語って聞かせる」という特性を持っている。

    また、紙芝居もある。紙芝居は保育の現場で絵本とほとんど同じ頻度で使用されている。

    次に人形劇が挙げられる。主に人形を使ってする劇である。だが必ずしも「お人形」でなければいけないというわけではないので、紙で作った人形を用いる「ペープサート」も人形劇の仲間である。

    また、パネルシアターも挙げられる。歌やお話を楽しむ貼り絵を使用した芝居の事で、明るい部屋で楽しむホワイトパネルシアター、映画館のように暗くした部屋でブラックライトを当てて楽しむブラックパネルシアター、影絵のように裏からライトを当てて楽しむ透視パネルシアターの三種類がある。

    他に、エプロンシアターがある。エプロンが舞台となる人形劇で、エプロンのポケットから人形が飛び出してきておもにお話をするのである。
    ②①にあげた中で他の児童文化財と違う特徴のあるものはどれか。また、違う特徴とは?
    エプロンシアターは、人形を使う点では「人形劇」、エプロンを着用して演じるという点では「演劇」、語られる内容から考えると「お話」という三つの複合的な要素をあわせもっているのが特徴である。そこに子どもたちの大好きな歌やリズム遊びを加えることもできる。ポケットから鼻先だけを出して「誰だ?」など、仕掛け絵本のようにも楽しめる。また、舞...

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