P6101、英米文学概論のA評価合格レポート第1設題です。「文章表現に工夫がされており努力の跡が見受けられる」という高評価を受けました。それぞれの人物について作風や活躍した年代等に触れつつ、正しく論理的な文章にまとめることを意識しました。文字数の多い資料を読み込んで重要な部分を抜き出し、文章にまとめるのは大変で、時間をかけて丁寧に作成したレポートの一つです。このレポートは高評価を得るにはかなりの時間が掛かると思いますので、ぜひ参考になさって下さい。
『ベイオウルフ』、チョーサー、スペンサー、ダン、スウィフト、ブレイク、テニスン、ワイルド、フォスター、モームについて述べなさい。
『ベイオウルフ』
現在のデンマークを舞台とする『ベイオウルフ』は、44の詩歌から成るイギリス最古の叙事詩であり、ゲルマン民族の異教徒精神とキリスト教精神とが融合した3182行から成る英雄詩である。大英図書館のコットン古文書に残されている写本は10世紀のものと推定されるが、この詩は8世紀には既に成立していたと考えられる。
主人公ベイオウルフは、フロスガー王の宮殿を守るために怪物グレンデルと戦い致命傷を与え、仇討ちに現れた母親を倒し、グレンデルの首を取る。帰郷後は国王となって平和な治世を50年続けたが、火を吐く竜が現われ国民を襲い始めたため、自ら竜退治をし、最後には悲壮な死を遂げる。そして、一生を国民に捧げて死んだ老王の遺体を火葬にする場面で結ばれている。
チョーサー
ジェフリ・チョーサーはロンドン出身の14世紀を代表する詩人である。フランス文学の影響を受けてギヨーム・ド・ロリスの『バラ物語』の英訳をすることで文学活動を始め、イタリア滞在を経てから...