P6101、英米文学概論のA評価合格レポート第2設題です。「レポートの構成と文章表現が工夫されている」という高評価を受けました。それぞれの人物について作風や活躍した年代等に触れつつ、正しく論理的な文章にまとめることを意識しました。文字数の多い資料を読み込んで重要な部分を抜き出し、文章にまとめるのは大変で、時間をかけて丁寧に作成したレポートの一つです。このレポートは高評価を得るにはかなりの時間が掛かると思いますので、ぜひ参考になさって下さい。
エマスン、ソロー、ホイットマン、ジェイムズ、ドライサー、フロスト、パウンドについて述べなさい。
エマスン
ラルフ・ウォルドウ・エマスンはボストンに生まれ、18歳でハーヴァード大学を卒業し、33歳で『自然論』を出版し、真理は経験を超えた直感によって把握されるとする超絶主義の中心思想を述べ、自己信頼によって西洋文明やアメリカ宗教の伝統から独立でき、自然は思想の化身で神の意志の現われであると説いた。その自己信頼を学者の義務であるとした演説『アメリカ人学者』は、アメリカの知的独立宣言書と言われる。
37歳で『評論集』を出し、翌年からは季刊誌『ダイアル』を編集した。43歳のときのイギリス旅行での講演集『偉人論』は、ジョン・ラスキンの『英雄崇拝論』にならったもので、非凡な人物が神の心を表しているとした。44歳で詩集「Poems」も出し、一流詩人としても認められた。
彼の説く超絶思想は、どんなに悪いことをしても償いにより救われるとする楽天思想を含み、一般の人からも広く求められ、当時最も尊敬される講演者となった。大学時代から書いていた日記と講演集を含めて40を超す著作を残し、80歳でこの世...