子どもの事故の実態と安全教育・安全管理について述べよ。 1725文字
日本における事故による子どもの死亡率は先進国の中でも一番高いことが明らかになっている。子どもの事故は年齢に伴って運動機能が発達して周りの対象物に興味を持つようになり、動きが活発になる。それに並行して事故の確率が高くなる。事故の起こり方は子どもの年齢は発達によって違ってくる。保育者は年齢ごとに起こりうる事故を見つけ、未然に防ぐ手立てを理解する必要がある。今回は事故の実態とそれらから子どもたちを守るための対策について述べる。
年齢ごとの事故
子どもの年齢によりどのような事故が起こるかは異なる。保育士は子どもの発達特性と事故との関わりを理解することが望まれる。年齢別に事故の特徴を述べる。
0歳児
赤ちゃんは体が小さいだけでなく、体の機能も働きも未発達である。寝ていることの多い0歳児は、吐物や異物などが気道を閉塞して生じる機械的窒息が多く見られる。 乳児期前半では、母乳やミルク、また離乳食などを吐いた時に気道を詰まらせたり、柔らかい敷き布団の上にうつ伏せに寝かせていて、また掛け布団をかけ過ぎて鼻と口が塞がれたりする。さらに何でも口の中に入れたがる乳児期後半になると、ナッツ類やアメ、...